※ この記事は2024年11月10日に加筆修正しました。
ここのところ、YouTubeとかSNSでもマザー・テレサの暗黒面がいろいろ取り上げられてます。まとめると。
それを見た人たちが、「マザーってこんな悪い奴だったんだ!」とか「だまされた」って声もききます。マザー・テレサも人間ですからね。どんなすばらしい人であっても、ほじくり返せばいくらでも欠点も出てくる。よく、悪人がたまに良いことをすると「見直した!」ってほめられ、良い人にちょっとでも悪い面というか欠点がでてくると「あの人がなんで?」って話になる。おかしな話ですね。近年のマザー批判もそれと同じかなって。
けれど、近年のマザー批判がどうしても僕にはフに落ちなかったのですが、近年、この動画を見て「なるほど、そういうことか!!」って納得したのです。↓
「かんちゃん住職」というお坊さんのユーチューバーがお話しされているように、「よいことをしている人」は意外と嫌われたり、誤解されることが結構多いみたい。それで、マザーもずいぶん誤解されたのだなって。
人間は基本的に罪深い動物で、己の損得で生きるのです。が、ごくたまに己の損得ぬきで人様のために動く人がいる。良いことをするのが当たり前だと思っている。むしろ、人々の喜ぶ姿を見るだけでうれしいって。
こういう人を普通の人間が見ると不思議に見えるのです。「なぜ、あの人はあんなに良いことができるか」って具合に。そこから、「あの人がよいことをするのは、なにか裏があるんじゃないか」っておもうようになり、それで、ちょっとでも落ち度があると、「ほら、あいつは悪い奴じゃん」とか「偽善者だ」って話になる要するに、生身の人間には、徳のある人や、損得抜きで動ける人の心理が理解できないのです。だからこそ、イエス・キリストも迫害を受けたし、お釈迦様もいろいろ苦労されたのですね。
それに近年のマザー・テレサはインドのヒンドゥー至上主義の極右・ファシスト団体「民族義勇団(RSS)」、つまりインド版ナチスのような連中が、マザー・テレサのあることないことの悪口を言っているという見方もあるようです。
マザーもそういう意味で本当にご苦労されたと思う。それにマザー・テレサを批判するのは簡単だが、彼女がなぜ、そこまで批判されるようなこともしたのか、その辺の考察も必要だと思う。
僕は、彼女が一方的に悪いというより、そうせざるを得なかった現実もあったと思う。
実際、マザーがあんなに評価されたは死後であって、生前は本来味方であるはずのバチカンから批判されたり、カトリック教会は幾度もマザーの活動を妨害したといいます。当然、インド政府なんて異教徒のマザーのことを迫害しました。誰も助けてくれないから、相手が独裁者であろうと、資金的援助をしてくれる人はありがたい存在だったのですね。しかし、マザーの心の内では、独裁者からお金をもらうことに、すごいジレンマがあって、もらうべきかどうか悩んだとも聞きます。
マザーの預貯金が莫大にあったのだから、そのお金を使って最新医療や機器を取り入れるべきだという意見もありますが、僕はうーんと思いますね。
僕の身内には医者がおります。しかし、経営が大変だそうです。医療機器も新しいのをそろえればそろえるほど、維持費とか金がかかり、あんまり本格的にやると赤字になって経営が立ちいかなくなるって言ってました。ましてスタッフの人件費もかかります。身内の実家は地主で援助してもらっているようですが、それでも経営大変だそうです。
大病院なんて赤字のところも多く、ひどいところは何十億の赤字だって話も聞きます。まして「死を待つ人々の家」はお金もとらずにやっているわけです。最新医療なんて揃えたら、「死を待つ人々の家」も患者さんからお金を取るようになるし、マザーの莫大な預貯金だってあっという間に使い果たしてしまう。
それと、なんのブログかサイトか忘れたが、死を待つ人々の家にボランティアに来たら、みすぼらしいサリーを着たヨボヨボのおばあさんが、炎天下のなか一人掃除をしていたと。サイトの主さんは、こんなおばあちゃんに掃除を押し付けるなんて、マザー・テレサは酷い人だと思ったそうです。
のちに、そのおばあちゃんこそ、マザー・テレサその人だと知りサイト主さんは驚かれたと。マザーテレサの顔は、写真だとかドキュメンタリー番組だとかで何度も見たはずなのに、実際に会った印象があまりに違うので驚かれたとか。もっと偉そうな感じかと思ったら、小使のおばあちゃんと見間違うほどだったのですね。掃除なんてボランティアに任せれれば良いのに、マザーは自ら率先してやっていたのですね。マザーはよいことをごく自然にできる人だったのですね。
※ 参考サイト
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO74013320Z00C14A7000001/(日本経済新聞のサイト)
ここのところ、YouTubeとかSNSでもマザー・テレサの暗黒面がいろいろ取り上げられてます。まとめると。
- 「死を待つ家」の衛生状況が悪い
- 注射針を使いまわし
- マザー・テレサは銭ゲバで資産が相当あった
- 独裁者と繋がりがあったとか
- 痛みに耐えなさいといって、鎮痛剤を使わなかった
- 患者にはロクな治療もせず、最新医療を否定し、自分はペースメーカーをつけていた
それを見た人たちが、「マザーってこんな悪い奴だったんだ!」とか「だまされた」って声もききます。マザー・テレサも人間ですからね。どんなすばらしい人であっても、ほじくり返せばいくらでも欠点も出てくる。よく、悪人がたまに良いことをすると「見直した!」ってほめられ、良い人にちょっとでも悪い面というか欠点がでてくると「あの人がなんで?」って話になる。おかしな話ですね。近年のマザー批判もそれと同じかなって。
けれど、近年のマザー批判がどうしても僕にはフに落ちなかったのですが、近年、この動画を見て「なるほど、そういうことか!!」って納得したのです。↓
「かんちゃん住職」というお坊さんのユーチューバーがお話しされているように、「よいことをしている人」は意外と嫌われたり、誤解されることが結構多いみたい。それで、マザーもずいぶん誤解されたのだなって。
人間は基本的に罪深い動物で、己の損得で生きるのです。が、ごくたまに己の損得ぬきで人様のために動く人がいる。良いことをするのが当たり前だと思っている。むしろ、人々の喜ぶ姿を見るだけでうれしいって。
こういう人を普通の人間が見ると不思議に見えるのです。「なぜ、あの人はあんなに良いことができるか」って具合に。そこから、「あの人がよいことをするのは、なにか裏があるんじゃないか」っておもうようになり、それで、ちょっとでも落ち度があると、「ほら、あいつは悪い奴じゃん」とか「偽善者だ」って話になる要するに、生身の人間には、徳のある人や、損得抜きで動ける人の心理が理解できないのです。だからこそ、イエス・キリストも迫害を受けたし、お釈迦様もいろいろ苦労されたのですね。
それに近年のマザー・テレサはインドのヒンドゥー至上主義の極右・ファシスト団体「民族義勇団(RSS)」、つまりインド版ナチスのような連中が、マザー・テレサのあることないことの悪口を言っているという見方もあるようです。
マザーもそういう意味で本当にご苦労されたと思う。それにマザー・テレサを批判するのは簡単だが、彼女がなぜ、そこまで批判されるようなこともしたのか、その辺の考察も必要だと思う。
僕は、彼女が一方的に悪いというより、そうせざるを得なかった現実もあったと思う。
実際、マザーがあんなに評価されたは死後であって、生前は本来味方であるはずのバチカンから批判されたり、カトリック教会は幾度もマザーの活動を妨害したといいます。当然、インド政府なんて異教徒のマザーのことを迫害しました。誰も助けてくれないから、相手が独裁者であろうと、資金的援助をしてくれる人はありがたい存在だったのですね。しかし、マザーの心の内では、独裁者からお金をもらうことに、すごいジレンマがあって、もらうべきかどうか悩んだとも聞きます。
マザーの預貯金が莫大にあったのだから、そのお金を使って最新医療や機器を取り入れるべきだという意見もありますが、僕はうーんと思いますね。
僕の身内には医者がおります。しかし、経営が大変だそうです。医療機器も新しいのをそろえればそろえるほど、維持費とか金がかかり、あんまり本格的にやると赤字になって経営が立ちいかなくなるって言ってました。ましてスタッフの人件費もかかります。身内の実家は地主で援助してもらっているようですが、それでも経営大変だそうです。
大病院なんて赤字のところも多く、ひどいところは何十億の赤字だって話も聞きます。まして「死を待つ人々の家」はお金もとらずにやっているわけです。最新医療なんて揃えたら、「死を待つ人々の家」も患者さんからお金を取るようになるし、マザーの莫大な預貯金だってあっという間に使い果たしてしまう。
それと、なんのブログかサイトか忘れたが、死を待つ人々の家にボランティアに来たら、みすぼらしいサリーを着たヨボヨボのおばあさんが、炎天下のなか一人掃除をしていたと。サイトの主さんは、こんなおばあちゃんに掃除を押し付けるなんて、マザー・テレサは酷い人だと思ったそうです。
のちに、そのおばあちゃんこそ、マザー・テレサその人だと知りサイト主さんは驚かれたと。マザーテレサの顔は、写真だとかドキュメンタリー番組だとかで何度も見たはずなのに、実際に会った印象があまりに違うので驚かれたとか。もっと偉そうな感じかと思ったら、小使のおばあちゃんと見間違うほどだったのですね。掃除なんてボランティアに任せれれば良いのに、マザーは自ら率先してやっていたのですね。マザーはよいことをごく自然にできる人だったのですね。
※ 参考サイト
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO74013320Z00C14A7000001/(日本経済新聞のサイト)