history日誌

へっぽこ歴史好き男子が、日本史、世界史を中心にいろいろ語ります。コミュ障かつメンタル強くないので、お手柔らかにお願いいたします。一応歴史検定二級持ってます(日本史)

タグ:ペスト

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本題に入る前にクイズを。の絵をごらんください。この衣装いしょうは何の衣装でしょうか?

  1. 中世ヨーロッパの医療従事者いりょうじゅうじしゃの衣装

  2. ハロウィンのコスプレ

  3. 宇宙人の衣装

  4. 鳥人間の衣装


正解は一番です。これは中世のヨーロッパでペストが流行ったときに当時の医療従事者というか医者がこのような衣装をしていたのですね。最近、テレビで医療従事者という言葉ばかり聞いていたので、つい医療従事者って言葉が出てきます。三番はあり得ませんねw中世はまだ宇宙人の存在は知られていないはずw

当時の医者が鳥のようなマスクをつけていたのです。それはマスクのくちばしのところに汚染おせんされた空気を浄化するための薬が入っていたのですね。そのマスクの眼の部分にはガラスがはられております。これは悪い空気をふせぐため。当時のヨーロッパでは感染症は悪い空気が引き起こすと考えられていたのです。

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今年もわずかとなりました。今、コロナで大変なことになっております。中世ヨーロッパもペストという感染病が流行り、大変だったのです。ペストの原因はネズミです。厳密にいえば、ネズミについているノミです。このノミがペストの病原菌ビョウゲンキンを持っていて、このノミが人間の体を刺すと、それから人間がペストに感染するのです。

当時は有効な医療法もなかったものですから、人々は困り果てたのです。そんなペストに立ち向かったのが、ノストラダムスです。

ペストのことを予言して、人々を救った???違います。

ノストラダムスは予言者として有名ですが、本職は医師だったのです。ノストラダムスはどうやってペストに取り組んだのでしょう。


なお、ノストラダムスは本当はミシェル・ド・ノートルダムという名前で、ノートルダムというのが正しく、ムの後ろにスがつかないのですが、日本ではノストラダムスの名前で通っているので、このブログでもノストラダムスで統一します。

ノストラダムスは過去の経験から学んだペスト駆逐法くちくほうを次から次へと実行していきました。死者を埋葬したあと、石灰石でおおうように命じ、道を洗浄せんじょうし、ネズミを集めて焼き捨てたりしました。残った人々には、手や顔を洗うようにすすめました。当時のヨーロッパは公衆衛生の概念がまだなかったのです。その時代に清潔セイケツにすることが大事と説いたのはすごいなって。

患者に対しては、風通しのよいベッドに寝かせ、またハーブを調合した薬を与えたりしました。こうしたノストラダムスの努力も実り、ノストラダムスがいた街はペストが収まったといいます。ノストラダムスは、ペスト治療の功労者としてフランス医療史に名を残したのです。

今年は子年ということで、ネズミの動画を見て2020年にお別れしたいと思います。ネズミの動画と言いましても、ネズミを嫌がる方もいらっしゃると思うので(僕の母親がそうでした)、ネズミはネズミでもミッキーマウスです。来年も良いお年を。皆様もお体に気をつけて。






* 参考文献
予言者 (Truth In Fantasy)
第666部隊
新紀元社
1998-10-01



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