僕も外苑の森っていうから、てっきり明治神宮をとりまく、あの森を連想したのですが、ちがうのですね。よく、反対派が「森」っていうから間違えちゃいましたよ。再開発するのは、外苑であって、明治神宮の森ではないのです。あちらは内苑だそうですね。外苑とは神宮球場とか、秩父宮ラグビー場とか国立競技場があるあたり。あと有名ないちょう並木もそうです。
とはいえ、反対派があんまり「森」っていうから、もしかしたら神宮球場周辺に森があるのかな?と確かめたくて、外苑に行きましたよ。僕が外苑に来るのは超久々で学生時代以来ですよ。神宮球場では大学野球が行われていて、僕も生で見に行きましたよ。あと、この周辺にはバッティングセンターがありましてね。僕も学生時代よく通いました。野球経験者じゃないのに、バッティングだけは好きでしてね。そのバッティングセンターも、いまはリニューアルしてきれいになって、びっくりしましたよ。
現日に行って驚いたのが、あちこちが工事中になっていて、再開発は進んでいるんだなっておもいましたし、国立競技場もきれいになったなあっておもいましたね。

(神宮球場)

(銀杏並木)

(国立競技場)

聖徳記念絵画館


(大正時代ごろの外苑)
それで外苑で森らしきものを探したのですが、なかなか見つからず、てくてく歩いて何とか木々が生い茂っているエリアをみつけたのですが、それを森と呼べるか微妙でして。せいぜい林かなって思いましたよ。反対派がしきりに森っていうけれど、それは間違いで、せめて「外苑の緑地」って言ったほうが現実味があると思います。僕みたいに内苑と外苑の区別がつかない人、特に東京の人間じゃないとわからないと思う。それを「森」ってしきりに言うのもどうかなって思ったんですよ。



ただ、外苑は森とはいかなくても緑が豊かできれいなところだって改めて思いましたね。再開発するにしても、どれくらいの木を残して、どれくらいの木を切るのか、その辺は僕も気になりました。銀杏並木のほうを歩いていたら、「銀杏並木は残します」って看板をよく見かけたので、まさか銀杏並木を残して、外苑の木々をほとんど伐採するんじゃあるまいねってふと思いました。再開発の図もみせてもらいましたが、銀杏並木だけでなく、聖徳記念絵画館周辺の緑地も残す感じですが、この開発図通りに、ある程度残してほしいなってふと思いました。


(再開発の図)
あと、僕も知らなかったのですが、外苑って明治神宮の土地だそうですね。だから、明治神宮の土地なのだから、どう使おうと明治神宮の勝手だって意見もでてくるのですね。そうかとおもえば、あの外苑も、渋沢栄一が明治天皇をたたえるとともに、渋沢らが近代国家にふさわしいランド・スケープを作りたいという熱意をもって、国民に献金・献木を呼びかけたといいますね。それで、全国から多くの寄付が集まり、ボランティアもたくさん集まって木々を植えたと、だから、あの土地は国民のものでもあるって意見もあるから、いろいろ難しいなって。
ただ、明治神宮も財政的に苦しくて、外苑の再開発をしないと維持が難しいって話も聞いております。明治神宮の話ではないのですが、新興宗教団体も、お布施があがらず、維持費も払えなくて教団の施設をずいぶん手放したなんて話も聞きます。新興宗教もそうですが、宗教法人はいまはどこも大変だそうですね。
それにしても、内苑にしても、外苑にしても、もともとは更地で、それを人々が植林し、ここまで育て上げたのだから、すごいなあって。
外苑開発問題につきましては、左の方も右の方も盛り上がっているようですが、こちらの方のツイートがよくまとまっておりますので、最後にご紹介します。
都知事選で蓮舫氏が取り上げ再注目される神宮外苑再開発は、反対派の主張の無理がある部分が結構指摘されるようになったのは良いですが、逆に「私有地なんだから黙ってろバーカ」のように少し事実と違う主張で全否定してしまう例も増えました。そこで両極端な意見には忌避感がある人向けのまとめを書く… pic.twitter.com/JMZIKcXMh4
— 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) June 30, 2024