ツイッター、おっと今ではxというのかw、日本に台風が上陸するたびに、「気象兵器」だって騒ぐ人がいる。僕はそのつぶやきを見るたびにうんざりするんですよ。地震兵器の記事でも書いたのですが、地震兵器だの気象兵器だの騒ぐ人を僕はどうしても生理的に好きになれないんですよ。

なぜかって?

そういうことを言う人の根底に、「人間は容易に自然を支配することができる」という驕慢な態度がしばしみられるからです。自然は人間が思っている以上に複雑で、怖いものですよ。自然は人間に恵みももたらしますが、人間に被害ももたらします。そんなことは人類の歴史をみればわかるでしょうに。そんな人間が自然を支配するなんて無理。できたとしても、支配しているに見えるだけ。いわば、お釈迦様の掌で踊らされている孫悟空と同じ。結局、大自然からみたら人間なんてお釈迦様の掌であばれているだけの孫悟空そのもの。

もちろん、そんな傲慢ちきな人ばかりではなく、ネットの言うことをマジで信じている純粋まっすぐ君もいるだろうけれど。

ともあれ、日本にくる台風が自然兵器なら、フィリピンとか台湾に上陸する台風は自然兵器ではないの?もっといえば、鎌倉時代に元軍を襲った台風も自然兵器w?

しかし、気象兵器が全くないかといえば、実はそんなことがなくて、過去に気象兵器をつくろうとした動きはあるにはあったのですね。でも1975年に米ソで気象兵器の開発禁止の話し合いが行われたのですね。気象兵器は地球の生態系を乱す恐れがあるから、開発するのはやめましょうって。新聞にも載りました。

まあ、それもあるけれど、気象兵器なんて開発も大変だし、扱うのも難しいから、開発するのをやめましょうって話だと思われますが。





それに台風を起こせるほどの気象兵器をつくれるなら、そういった気象兵器を平和のために転用し、砂漠地帯へ雨を降らしたり、水不足の解消にもつながると思うのですが。しかし、実際はネット民が気象兵器を隠し持っていると信じてやまないアメリカが、水不足に悩まされているようです。

アメリカ北部では干ばつがおき、アメリカ最大の貯水池のミード湖やパウエル湖も水位が下がっている有様。アメリカどころか世界的に水不足は深刻な問題で、約30億人が水不足に悩まされ、食料生産などにも影響を及ぼしているほどです。