さて、僕が生まれた年の1月1日、新年早々大惨事があったのですね。長野県の青木湖という大きな湖があるのですが、その湖にスキー客を乗せたバスが沈んでしまい、24人が死亡、15人が負傷したのです。なんとも痛ましい事件であります。青木湖とは、大町から白馬に行く途中にある仁科三湖の一つです。木崎湖、中綱湖、青木湖です。木崎湖はレジャーが盛んで比較的明るい感じの湖、中綱湖は小さくて、湖というより池といったほうが近いかも。そして仁科三湖で最も大きくて、水深が深いのが青木湖です。なんともよく言えば静かで神秘的な感じ、悪く言えばなんか暗い感じのする湖。この仁科三湖は、大糸線の車窓から見ることができるのですが、その3つの湖のたたずまいが何とも美しく、人気スポットとなっております。
その青木湖で起きた事故の直接の原因は運転手の運転ミスですが、その原因をまとめると。
- このバスは定員32名のところを2倍近い62名を乗せて運行したので、車内はぎゅうぎゅう詰め。客席はもちろん通路や前部ドアのステップ部分にまでスキー客が乗り込む有様だった。
- 車体前部のステップにいる乗客が邪魔になり、運転席からは左前部のミラーを確認できない状態だった
- 当時まだスタッドレスタイヤは開発されておらず、特に大型車はタイヤチェーンが降雪・路面凍結時の滑り止め装備として必須だったが、該当バスはチェーン装着がなかった。だから路面が凍っていたら、つるつる滑ってしまう。
- 運転手は運転手で日ごろから乱暴な運転をしていた
あんまり客を多く乗せすぎたために、運転手は左側ミラーが見えなくなって、車体左側をこすらないことに気をとられ、必要以上に右に車体を寄せてからカーブを曲がろうとしたのです。その判断が大きな間違いで、この運転操作により右前輪が脱輪し、そのまま車体前部から滑り落ちるように湖に転落したのですね。しかも路面も凍っていたから余計にうスリップしやすかったのでしょうね。運転手は逮捕。運転手は事件の1年前くらいに市内の自動車整備工場の整備士から転職してきた人で、大型免許は持っていたものですが、客を乗せての運転経験は浅かったようです。危ないですね。運転手も運転手だが、客をぎゅうぎゅう詰めにしたり経験の浅い人を運転手にする会社も会社だなって。
実は僕も白馬村観光のついでに青木湖のこの事故の供養のために供養塔までタクシーで乗せてもらったのですよ。青木湖の最寄り駅である簗場駅で待ち合わせして、供養塔に向かいました。
青木湖の東側、大糸線に面しているほうは比較的明るく見通しがよくカーブも少ないのですが、反対側の西側はうっそうとしていて暗いのですよ。しかも、急なカーブが多くて、運転を誤ったら湖にどぽんだなって思いましたよ。タクシーの運転手の方も内心嫌がっていました。供養のためとは言え悪いことしちゃったなあ。
しかも夕暮れで見通しも悪く、事故があったところだから嫌だなって思ったんでしょうね。供養塔までは乗せてくれましたが、供養塔から白馬まで行くのに、西側ではなく青木湖の東側を走らせてくれとタクシーの運転手にいわれたので、同意しました。

(青木湖 大糸線から撮影)

(供養塔)



