history日誌

へっぽこ歴史好き男子が、日本史、世界史を中心にいろいろ語ります。コミュ障かつメンタル強くないので、お手柔らかにお願いいたします。一応歴史検定二級持ってます(日本史)

タグ:宮沢賢治

※この記事は2013年ごろに書いたものを加筆修正したものです。

岩手県の花巻はなまきに宮沢賢治(みやざわけんじ)が通ったおそば屋さんが現在もあるというからオドロキです。ここのお蕎麦屋さんの創業は大正12年。

場所は花巻の駅からわりと近い所にあります。大きな駐車場もあります。


賢治はよくこのお店に通いったそうです。そのため、こちらのお店の店主と賢治は顔馴染みで、賢治が来ると「賢さんが来た」と言ったとか。賢治がいつも注文したのは天ぷらソバとサイダー。賢治は菜食主義だったそうですが、天ぷらはエビ天だったそうです。僕も賢治に習って、天ぷらソバとサイダーを注文しました。とはいっても、賢治が食べたのは温かいソバ。僕が食べたのは冷たいそばでしたが。

おソバもおいしかったのですが、サイダーもおいしかったです。

おソバがうまいといえば信州しんしゅうですが、岩手もおいしいなと思いました。よく考えれば、有名なわんこそばは岩手の名物の一つ。おソバがおいしい土地柄とちがらなのですね。

このサイダーも、ふつうのサイダーと味がちがうのです。ふつうのサイダーよりもさわやかな味で、あまさも適度なのもグーでした。

また賢治が教師をしてたころ、遠足で生徒を引率したのですが帰りがだいぶ遅くなったのですね。それで何かたべさせようと、こちらのお蕎麦屋さんに訪れたのですが、遅いので店が閉まってたのです、 それで賢治が店の入り口をドンドン叩いて、「どうも夜分遅くなってすみません。生徒をつれて来たのですが、有り合わせのものを食べさせて下さい」と言うと、なんと店主は店の中に入れて、嫌な顔一つせずに、生徒たちと賢治に、食事をふるまったといいます。賢治と店主が親しいからこそできる技ですね。



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※ 参考サイト
https://yabuya.jp/free/kenji

高村光太郎(たかむらこうたろう)は晩年ばんねんは、岩手県の花巻はなまきにて自給自足の生活を送っておりました。光太郎が暮らしていた母屋は今も花巻に残されております。光太郎が花巻で自給自足の生活を送ったのは、智恵子が亡くなった後です。光太郎も本当は智恵子といっしょに花巻で暮らしたかったのではないかと?そう思うと切なくなります。

また、智恵子がもし生きていたら、豊かな自然の花巻を気に入ったろうなって。そんな事も感じられました。

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(光太郎の母屋おもやがこの白い建物の中にある。なぜなら、光太郎がすごした母屋は老朽化が進んでいるため、こうした建物の中に入れて保存をしている) 

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ところで、光太郎は花巻にゆかりのある有名な人物と交流がありました。

その人物とは?






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注文の多い料理店 (新潮文庫)
宮沢 賢治
新潮社
1990-05-29



(この記事は2015年2月28日に加筆修正をしました)





1 注文の多い料理店のあらすじ

 『注文の多い料理店』は高校の国語の授業で習いました。宮沢賢治(みやざわけんじ)はたくさんの優れた童話を書いていますが、宮沢賢治は短編が多く、さっと読みやすいです。

物語のあらすじは、二人の若い猟師りょうしが二ひきの犬をつれて山でりをしにいったが、道に迷ってしまう。

山が険しいせいか、二匹の犬はめまいをおこして死んでしまいました。

そのときの猟師の言葉が「じつにぼくは、二千四百円の損失だ。」と言ってのけます。

2千4百円なんて今の感覚だとたいした額では無いのですが、当時は大変な額です。(参考 大正時代の物価基準

若い猟師たちにとっては、犬がかわいそうというよりも、大金をどぶに捨てたという感覚なのでしょう。

さっぱり獲物えものが取れない上に道に迷った猟師の一人は「帰りに、山鳥を10円で買って帰ればいい」といってしまう。金で解決しようというキャラのように感じられました。

2 成金たちのいた時代
 話は脱線だっせんしますが、大正(特に初期)は成金、ホリエモンの元祖みたいな人たちがウヨウヨと登場しました。

もっともそうした成金たちは第一次世界大戦、その後の不況ふきょう関東大震災かんとうだいしんさいでほとんど落ちぶれてしまうのですが。

もちろん立派な人もいましたが、中にはお札に火をつけて、明かりの代わりにしたというイヤ味な成金もいたそうです。

二人の猟師はどこか、その成金達とどこか重なるように感じられました。

3 山猫軒
 若い猟師二人は不思議なレストランを見つけます。店の名前は「西洋料理店 山猫軒やまねこけん」。

おなかをすかせた二人はこの不思議なレストランに入ってしまいます。

この小説のあらすじを続けたいところなのですが、ネタバレになるので、今宵こよいはここまでにしとうございますw(大河ドラマ『武田信玄』にでてきた名文句w今の若い子はわかるかな〜、わかんねえだろうなあ。)

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(花巻はなまきにある山猫軒やまねこけん。店員さんはヤマネコではありませんw)

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(山猫軒の入口。お店の中はレストランだけでなく、おみやげコーナーもあります。そこには宮澤賢治グッズがたくさんありました。)

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(山猫軒のお料理。結構けっこうおいしいんですよ

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(ケーキ。こちらもおいしかったです。




※ オマケ


『注文の多い料理店』の朗読ろうどうくの動画(序文じょぶんのみ)を見つけましたので、ご紹介します。


(映らなかったらごめんなさい)

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