history日誌

へっぽこ歴史好き男子が、日本史、世界史を中心にいろいろ語ります。コミュ障かつメンタル強くないので、お手柔らかにお願いいたします。一応歴史検定二級持ってます(日本史)

タグ:サザエさん

サザエさん 1巻
長谷川町子
朝日新聞出版
2020-01-07



『サザエさん』にでてくるタラちゃんを長年演じられた貴家堂子さんが今年の2月5日にお亡くなりになられました。87歳でした。この場を借りて御冥福をお祈りいたします。

そのタラちゃんがやたらネットで嫌われているんですね。なんで?普通にいい子じゃん。僕はどうしてかなって、一言でいえば、まあネタでしょうね

別にタラちゃんは嫌いじゃないけれど、ネットでは嫌いと言っておこうって人が大半ではないかと。しかし、ガチで嫌いという意見も少なからずあるのですね。でガチでタラちゃんが嫌いという意見をまとめると。




  • 空気が読めない

  • わがまま

  • 平気でひとをばかにする

  • 食べ物に対して執着心がある

  • 何か悪いことをしてもカツオに責任をおしつける



いろいろネットで書かれていますが、集約すると、


なまじかタラちゃんが大人びているだけに生意気だってことでしょうか。


タラちゃんに限らず子供は基本的にわがままだし、食べ物に執着もする。「親ばか」って言葉があるように自分の子だと、ひいき目に見てしまうけれど。ましてタラちゃん、3歳児。タラちゃんは空気が読めないっていうけれど、3歳児で空気が読めたら、そりゃ天才ですわw

でも、普段、タラちゃんは3歳児にしてはしっかりしているし、大人びている。それだけに生意気に思えるし、たまに見せる子供っぽい面が出るとなんだコイツになる。むしろタラちゃんを徹底的に3歳児らしく描けば、ここまで批判されなかったと思います。



実は、サザエさんも初期のころはタラちゃんもすごい悪童で、サザエさんに叱られていたのですね。タラちゃんがいたずらばかりするものだから、サザエさんがタラちゃんをお尻ペンペンしたり、物置に閉じ込めたのですね。それでタラちゃんが「開けろ!子供をいじめるな!」って泣きながら怒るのですね。意外ですね。ぼくもYouTubeでその動画を見たのですが驚きました。わんぱくだったタラちゃんが、今のように大人しくなったのはいつ頃でしょう?

実は1977年頃、『放送九年目のへんな手紙』という放送回がありました。その回は、「最近、タラちゃんが大人しくなった」って苦情の手紙が磯野家に届いたというお話です。その手紙の主は、脚本家の雪村俊一さん。雪村さんは『サザエさん』の脚本を手掛け、その回の脚本も雪村さんが担当されました。

脚本家の雪村さんは、どういう理由か知りませんが、タラちゃんのキャラを70年代半ばあたりから変えたのですね。それで視聴者から、「最近、タラちゃんのキャラが変わったが、どうしたの?」って意見がテレビ局に寄せられたのだと思う。それを受けて雪村さんは『放送九年目のへんな手紙』の脚本を書かれたのかなって僕は想像します。それから、タラちゃんはいまの様なキャラに年を重ねるごとに近づいたのかなって。

ちなみに浪平がタラちゃんを異様にかわいがるって批判はあるが、基本的に祖父母にとって孫はかわいいものみたいですよ。下手すりゃ自分の子供よりも。『ドラえもん』にでてくる、のび太のおじいちゃんは、息子、つまり、のび太のパパには結構厳しい面を見せるが、孫ののび太にはメッチャ甘い。僕の祖母もそうでしたよ、息子であるはずの父にはどこか冷たかったけれど、僕には異様に優しくて、風呂にも入れてくれたり、父に叱られると、祖母がかばってくれたり。


テレビはいろいろ見てはいますが、放送会社の競争がはなはだ激しいので、今、どういう番組をみているかということにはこたえられません。


この発言は、記者会見で記者が「どういうふうなテレビ番組をご覧になりますでしょうか」と気軽な質問をしたときに出た言葉。そうですよね、具体的なテレビ番組名をあげたら、昭和天皇が見ている番組というプレミアムがつきますもんね。そりゃ天皇陛下だって言いづらいでしょ。

実際、昭和天皇はテレビをよくご覧になられたといいます。側近たちの話によるとニュースや「皇室アルバム」はもとより相撲、それからドラマもご覧になったといいます。とくに『おしん』が大好きだったそうです。『おしん』の主人公の田倉しんは、昭和天皇と同い年という設定になっております。


ええ、その当時、今「おしん」の映画(ドラマのまちがい?)を終始見て、その当時の女性の苦労というものを非常に察していましたが、当時のそういうことはあまりよく知らなかった。苦労をしていたということは知ってましたけれども、それは非常におおざっぱな感想しか私はその当時は承知してませんでした。その映画を見て非常にあの時の苦労を思い出しました。


貧乏、奉公そして戦争、当時の女性というか庶民の苦労というのは風のウワサでは聞いていたが、まさかこれほどひどいものだったなんて。そんな思いを『おしん』をみて昭和天皇は衝撃を受けられたかもしれません。自分が宮中で体験した現実と庶民が味わった現実があまりに違う。もちろん、昭和天皇は昭和10年にこのような言葉をおっしゃってました。

東京のような都会に住んでいるから、そんな呑気なことを言う。東北、北海道の人たちが、今この瞬間、天を仰いでどんなに心配しているか、なぜそのことを思ってみないか。



東北、北海道の人たちが冷害に苦しんでいることは昭和天皇も戦前からご存じでした。冷害のために農村の困窮も伝え聞いておりました。けれど、まさかこれほどとはって昭和天皇は『おしん』をみて思われたそうですよ。もし、昭和天皇が平成天皇のように被災地を訪れ、被災者の人に膝をつけて、被災者の話を聞いていたら、もっと実感できたかもしれない。

また、昭和天皇は『さかなちゃん』というドラマや『サザエさん』に『小公女セーラ』もご覧になられたといいます。『さかなちゃん』とは、生物学者でありタレントのさかなクンが主人公のどらまではないですよwこれは1976年に放送された昼のドラマ小説です。魚市場で働く男勝りの女性が主人公のドラマだったようです。

『サザエさん』のファンである昭和天皇は春の園遊会で作者の長谷川町子さんをよばれたのですね。それで、長谷川町子さん直々に昭和天皇は、こう言われたのです。

あのサザエさんね。漫画とかね、テレビで時々見てるから。なかなか面白いものをやってますね。水面喜んでいるようですから。しっかりやってください。


また、昭和天皇が『小公女セーラ』をご覧になられたという話をきいて、僕も昭和天皇に僭越ながら親近感が持てましたw僕もセーラみていましたから。セーラは金持ちのお嬢様だったのが父親の破産でミンチン女学院のメイドになってしまい、さらにミンチン院長やラビニアから過酷ともいえるイジメを受けるのですね。そんなつらい境遇に耐え抜くセーラに僕もいじめられっ子だった自分と重ねたっけ。昭和天皇陛下はセーラを見て何を思われたか、あいにく資料はないのですが、昭和天皇陛下の心を打ったことは間違いないと思います。








サザエさん 1巻
長谷川町子
朝日新聞出版
2020-01-07

このページのトップヘ