History日誌

へっぽこ歴史好き男子が、日本史、世界史を中心にいろいろ語ります。コミュ障かつメンタル強くないので、お手柔らかにお願いいたします。一応歴史検定二級持ってます(日本史)

カテゴリ: 平成と令和




「世界ふしぎ発見」が4月からリニューアルされるようですね。僕は中学のころから見ているのですが、いまも続いていることに驚きです。当初は司会の草野仁さんの安定感のある司会進行に、出演者の黒柳徹子さん、板東英二さんの夫婦漫才のようなやり取り、それから野々村真さんがおとぼけな回答で視聴者を笑わせるのがおなじみのパターンだったのですね。黒柳さんは世界中を飛び回っていて、かつ収録が始まる前に、その日のテーマや、その日に取り上げる国に関連する本をたくさんお読みになっているとか。だから、黒柳さん、トップ賞を取ることが多かったのでしょうね。

板東さんは、もともと頭の切れて教養のある方なのですが、それに加え御自身の経験に基づいた回答をされることが多く、わりと正解率は高かったような気がします。野々村さんは当初は、失礼ながらバカ回答が目立ったのですがw、ここ近年はまじめに答えられ、正解率も上がっておりトップ賞をとることもしばしば。やはり長年出演しているだけあってキャリアが違うなって。

あとミステリーハンターの竹内海南江さんも番組の初期から現在に至るまで、御出演されているのですね。ミステリーハンターはこれまでたくさんの方が担当されておりますが、竹内さんには今後もミステリーハンターを続けてほしいなって。


今年に入ってからクイズも、出演者それぞれで競うのではなく、出演者それぞれが話し合って答えを出す合議制になったので驚いていたのですが、リニューアルの布石だったのですね。ふしぎ発見といえば草野くん人形のボッシュートが有名ですが、あれがなくなってしまったのです。なぜ、個人戦から合議制になったのか不明です。


ただ、最近のふしぎ発見を見ていると、新ドラマの出演者とか、話題の俳優さんとかゲスト出演の方がトップ賞を取ることが目立つ。もしかしたら、この人はこういう回答をするとか台本があるのかもしれない。そういう忖度をやめましょうということで合議制になった可能性もありますね。

あと、ふしぎ発見が、合議制になったのは草野仁さんの勇退だとネットで流れておりましたが、草野さんが出なくなったら、それこそ、この番組を終わらせるべきだと思う。

ブログネタ
NHK大河ドラマ に参加中!
なんだか大河ドラマの「どうする家康」の評判が芳しくないみたいですね。嵐の松本潤さんが主演で前評判が高かっただけに。

僕もちらっと見たのですが、全体的に軽い感じだなって。大河が軽いノリだったのは前作の「鎌倉殿の13人」でも見られたのですが、それでも脚本が三谷幸喜さんだし、出演者の演技力がすごくて引き込まれました。大河ドラマは重厚な雰囲気があったのですが、近年の大河ドラマは若い人にも見てもらおうということで、そんなノリになっているのかもしれない。とういか最近のNHKの番組は大河に限らず、若向けになっているような気がする。悪く言えば若者に媚びているっていうか。

まず、僕が違和感を覚えたのが、最初のOP映像です。テーマ音楽とともに出演者やスタッフのエンドロールが出てくるのですが、そのエンドロールが縦書きではなく横書きなのですね。大河ドラマは伝統的に縦書きなのですが、これには僕も「え?」って思ったのですね。

次にナレーター。寺島しのぶさんをあてがうのは良いとして、その語り口に違和感を覚えました。もっと普通に話せばいいのにって。というか、NHKのスタッフはなぜ普通に話させないのか。かつて『太平記』のナレーターをされた山根基世さんのナレーターは良かったなあ。あの山根さんの落ち着いたナレーションがまたドラマの重厚さを引き立てていたっけ。

あとCG。予算の関係もあるし、現在では時代劇をつくるのが難しいからCGを使うのはやむを得ないとしても。そのCGがゲームっぽいんですよね。『信長の野望』を見ているみたい。CGは前作の『鎌倉殿』でも使われていたけれど、あまり違和感がなかった。今作の『どうする家康』は明らかにCGを使っているなって感じ。

ただ、『どうする家康』をみて、良かったなあって思ったのは、今川義元の描かれ方です。今川義元と言えば、織田信長のかませ犬みたいな描き方をされることが多かったのですが、わりと名将と描かれております。人質である家康を今川義元は我が子のように大切にしていることもよく描かれております。本来の今川義元は実力者で有能な武将なのですね。その今川を倒したからこそ信長の名声が上がったのでして。野村萬斎さんの演技もそうですが、「信長という男、戦を好み、悪しき覇道を進む者。戦乱の世を終わらせなくてはならぬ」というセリフは非常に良かったです。



この動画見せてもらったが、良くないと思う。たった2問の質問だけでASD(アスペルガー症候群)と判断するのは非常に危険だと思う。ちなみに、僕は2問のうち、一問目は正解で二問目は間違えましたw。でも二問とも会ってからと言ってASDではないというわけじゃないし、またその逆でもない。この動画が良くないって言ったのは、僕が一問間違えた腹いせもあるwでも、もう一つ、この動画に潜む危機も感じる。

前回のエントリーでもご紹介した香山リカさんの御著作『発達障害と言いたがる人たち』にも書かれておるのですが、実際発達障害の診断はプロの精神科医でも難しいのです。日本では発達障害の診断をしてくれる病院やクリニックは非常に少なく、あったとしてもそこでの診療は最低2時間もかかり、診療代も最低2万円はくだらないのです。高いですよね。発達障害の診断ってコストがかかるのでしょうね。

本格的に診断するとなると、何回も病院やクリニックに通うことになるといいます。しかも、そういうきちんと診てくれるところは予約が必要だとか。予約する人もいっぱいで、なかなか予約取れないとききます。

「発達障害」と言いたがる人たち (SB新書)
香山 リカ
SBクリエイティブ
2018-06-05



それくらい発達障害か判断するのが難しいのに、たった二問の質問だけで判断するのはいかがなものかと。この動画に限らず、わずか数問の質問で発達障害かどうかを診断する動画やサイトがあるが、それをみた人たちに偏見を与えてしまうと思う。発達障害の人は、「やっぱ、俺(私)はそうなんだ」って落ち込むだろうし、逆にそうでない人は、「やっぱり、あいつは発達障害だ」って偏見の目をもつようになる。特に入社して数か月の人は仕事に慣れていないだけだと思う。それなのに、そうした人がひとたびミスをするたびに先輩たちが「あいつは発達障害だ」と判断するのは早計だと思う。

発達障害が世に広まるにつれて、そうした人たちを守ろうとか、一緒に働ける状況を作っていこうという動きが強まればよいのですが、むしろ、偏見の目で見られたり、イジメだとかパワハラだとか職場でも不利な状況に追い込まれることのほうが多そうな気がする。まして現在はストレス社会で、かつコロナ禍。そうした不安な状況において、人々のはけ口は、弱い立場の人間や自分たちと異なるものへと向かうのが人間の悪いくせ。

人間の偏見ほど恐ろしいものはないと歴史が証明しております。藤子・F・不二雄先生の「エスパー魔美」のセリフにも出てくるのですが、人間は自分と異なるものを嫌がる傾向がある。エスパーでも魔女でも最初はすごいと珍しがっても、次第にそうした人間を避け、排除する方向へ向かう。その極端な例が魔女狩りやアメリカの中国移民排斥、ナチスのホロコースト。

冒頭で上げたこの動画の悪い面ばかり言いましたが、よい面もあります。動画の最後の方に出てくる「怖いよ、普通の奴らが」というセリフ。示唆にとんでます。魔女狩りをやったのも普通の人たち、中国人移民排斥を訴えたのも普通の人たち、ナチスドイツを支持し、その台頭を支持したのも普通の人たち。むしろ発達障害の人がナチスドイツを批判したという話も聞いたことがあります。また、軍部の台頭を許し、戦時中は戦争を反対したものをイジメたのも普通の人たち。英明な君主に従うならまだしも、我々が大人しいことを良いことに好き勝手ばかりするリーダー、あるいは声がデカいだけの、ならず者に合わせることが良いことなのか。

そうそうナチスと言えば優性思想がはびこり、障害を持った人間は迫害、最悪殺されたのです。そんな時代にアスペルガーという医師が活躍。ナチス党員ではないが、ナチスに協力。アスペルガーは自閉症の定義を決め、自閉症に該当する子供を収容所に送ったとも庇ったとも。アスペルガーは自閉症の子供には特別な能力があるとも提唱しましたが、ナチスドイツでは、そんな考え方は受け入れられません。アスペルガー症候群の語源も、この医者の名前から取ったのです。

アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源
エディス・シェファー
光文社
2019-06-19





世間では発達障害の子供が増え、大人でも発達障害の人が増えたと。これは増えたといいうより、発達障害が世間に認識されるようになっただけの話。発達障害の人は昔からいたけれど、「あの人、変わっているよね」あるいは「ドジな人」で終わっただけだと思う、昔は。

発達障害だといわれている人は、アマデウスことモーツアルトが有名。映画『アマデウス』を見たのですが、モーツアルトは音楽の才能がすごいのですが、急に奇声をあげたり、生活能力もない人だったんだなあって。『相対性理論』のアインシュタインは数学以外はまるでダメだったと。日本でも織田信長や宮沢賢治も発達障害だったのではないかと言われております。世にいう「天才と〇かは紙一重」今風に言えばギフテッドでしょう。もちろん、発達障害の人がすべて天才というわけじゃないのですが、平均的にいろいろなことができるというより、特殊な分野や能力が秀でており、そういう能力を伸ばしてやれば、大化けすると。ところが日本の学校教育は一芸に秀でている人よりも、平均的になんでもできる人を求めているきらいがあるようです。

アマデウス(字幕版)
エリザベス・ベリッジ
2022-06-29



また、今はSNSが発達したり、コンプライアンスが浸透し、失敗が以前にも増して許されない社会になりました。発達障害の人は勉強やスポーツができなかったり、会社でもミスをすることもしばしばだったり。ちょっと前なら大目にみてくれたことでも、いまでは些細なことでも失敗すれば、SNSでどんどん拡散されてしまう。これでは発達障害じゃない人でも失敗をしないようにびくびくして、思い切った仕事ができない。

戦時中、中島飛行機の社長だった中島 知久平は仕事上のミスには寛容だったのです。仕事にミスはつきもので、そうした失敗からいろいろなことを学ぶことが大切だ、失敗を恐れたら何もできやしないって考えの持ち主でした。もちろん知久平も人間ですから怒ることもあるし、知久平の逆鱗に触れたものは左遷させられたり大変だったようですが。それでも「失敗を恐れずに高い目標や未知の技術にチャレンジせねばならない」と堂々と言える知久平はすごい。だから中島飛行機の会社の技術者たちものびのびと仕事ができたのです。中島飛行機がつくった航空エンジンは非常に優秀で戦時中でも活躍。戦後、中島飛行機の後進会社である富士重工はスバルを作り出しました。



発達障害の認識が高まる一方で、仕事ができなかったり、職場で空気が読めない人をみると、「あいつは発達障害ではないか?」って同僚たちから思われてしまう危険もあるのです。最悪、上司が「お前は発達障害かもしれないから、病院で診てもらえ」って命令されることも。香山リカさんの本に『発達障害と言いたがる人たち』というのがあります。僕も読ませてもらいましたが、内容うんぬんよりもタイトルがよくない。

「発達障害」と言いたがる人たち (SB新書)
香山 リカ
SBクリエイティブ
2018-06-05



中には自分は発達障害だと思われたい、認められたいという人もいるかもしれないが、たいていの人は自分が発達障害だと認めたくないと思う。自分がそうだと言いたがる人なんてそうそう、いないと思う。自分は認めたくないけれど、周りがうるさいから渋々診断を受けた人もいらっしゃると思う。「言いたがる」なんて言い方、よくない。

現実、発達障害と診断されて有利に働けるかと思えば、そうでもないのですね。発達障害だということで就職活動が不利になったり、発達障害の人が障碍者枠で入っても、職場の人に後ろ指をさされたりすることもあるようです。実は僕も学習障害だと医者から言われ、求職中に、そのことを職安の人に話したら、「面接のときにはそれを隠したほうがいい。それだけで不利になる」って職安の人に言われましたもん。一方で、なんらかのハンデを持っている人が安心して働ける場を作る社長さんもいらっしゃるのだなあって。







お客様にお届けする大切な荷物だから、もう少し扱いを良くしないとねって。特にパソコンだとかゲーム機や割れ物だったらどうするのかって。僕も今使っているパソコンを通販で買い重宝しておりますが、もし、配達員さんの扱いが悪かったことで初期不良とかだったらショックですもん。

おそらく、お客さんが時間指定しておきながら不在だったんでしょうね。午前中に来いと言っておきながら、その時間帯に何度ピンポンしたり、呼んでも留守ではねえ。それで、「なんで来ねえんだ!」ってクレームをいうから質が悪い。お客様もお客様で時間指定した以上はその時間はいてあげないと。お客様は神様だというけれど、じゃあお客様は何をしてもよいかと言えば、それは違いますね。僕の職場のおばちゃんが嘆いていたなあ。昔はクレームなんてそんなになかったのに、今は些細なことで文句を言う人が多いって。

ウーバーさんとかもそうですが、配達員さんは本当に時間で動いているんですよ。配達員さんはだいたい決まったルートを通って配達をしているのですが、時間指定とかがあると、時間指定をしているお客様のためにルートを変えることになります。あんまり時間指定のお客様が多いと一度来た道をまた何回もいくようになって時間のロスになるのです。例えばA町の3丁目の1番地にホーンテッドマンションwというのがあるとします。そのマンションの101号室のお客様が午前指定だと。ところが同じマンションの202号室のお客様が午後の14時指定、さらに同じマンションの303号室のお客様が夜の20時指定だとしたら。すると配達員さんは同じマンションに三度も違う時間に行かなくてはなりません。

ピンポン鳴らしてお客様が不在とわかったら、すぐ不在届を入れておしまいですが、時間指定のお客様には出ていただくまで粘る必要がでてきます。足りない時間の中をやりくりして荷物を配っているのですね。しかも雨の中の配達は本当に大変ですから。配達員さんは大変だと思います。荷物をそまつにするのはどうかと思いますが、お客様も、配達員さんもお互い様ってことでしょうね。

んで、配達員さんが荷物を投げ込んだ映像というのは防犯カメラに映ったもので、それをSNSで拡散したものだと。改めてSNSの怖さを感じます。この写真だけだと、配達員さんだけが一方的に悪いみたいな感じになるけれど、お客さんにも非があるのではって情報が、この写真だけではわかりませんから。しかも、その写真がいろいろな人に広まると、人のうわさはたいてい尾びれがつくのが世の常で、真意とかけ離れることのほうが多い。


写真や映像のなんて捏造しようと思えばいくらでも捏造できるし、その映像がどんな状況下で撮られたものななのかもわからない。たとえば、エジプトのギザのピラミッドとスフィンクスの写真。あれを見た人は砂漠の真ん中にあって、いかにも秘境ってイメージがわくと思います。ところが、どっこい、スフィンクスもギザのピラミッドもちょっと歩くともう街が見える。鉄道も近くを走っており、スフィンクスの最寄の駅名も「ギザ」といいまして、アクセスも抜群。しかもスフィンクスより100メートル先にケンタッキー・フライド・チキンが真向かいに建っている。秘境ムードぶちこわしですよね。
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(スフィンクス。東武ワールドスクウェアで撮ったものです。あしからずw)

また、終戦の日における皇居前での土下座写真。あれは捏造だといわれております。作家の星新一さんは当時大学生だったが、その日、そんな光景をみたことがないし、あの写真は、8月15日より前に撮られたものではないかと言われております。終戦直後は、その日に撮った写真がすぐに報道されるような時代ではなかったし、まして戦争の混乱期でしたから。実際、前日の14日に、宮城前を歩いている通りがかりの人たちにカメラマンが「皇居前で土下座してくれ」と頼んだって証言もあります。映像や写真だってどこまで信用できるかわからないです。

ボッコちゃん(新潮文庫)
星 新一
新潮社
2013-03-01



※ 参考サイト
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/191171/?page=2

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