「ドラえもん」の声優が変わってもう5年以上たつのですね。大山のぶ代さんどころか、声優陣が一斉に変わったのは2005年。月日の経つのも早いものです。現在、ドラえもんは水田わさびさんが演じられており、ネットではわさドラといわれております。一方の大山のぶ代さんが演じられたドラえもんは大山ドラといわれております。
だから、今の若い子は、大山のぶ代さんたちが出てた頃の「ドラえもん」知らないかもしれないって。若い子と言っても平成一桁生まれの人たちは、大山ドラをご存じでしょうね。僕の親戚の子が平成7年生まれなのですが、わさドラも知っているが大山ドラのほうが断然なじみがあるって。ツイッターでも「1998年生まれの自分は、大山ドラを知っている最後の世代」という書き込みを見かけました。どうも、大山ドラがいいか、わさドラがいいかでネットでも白熱した?議論が交わされておりますw。
僕は大山ドラもわさドラも知っています。大山ドラはリアルタイムで見てましたし、わさドラも時々アマゾンのプライムビデオで見ています。僕はどちらも甲乙つけがたく、どちらにも良さがあると思います。両者を改めて比べてみるとドラえもんのキャラも微妙に違うなって。大山さんのドラえもんの声は何とも言えない温かさと包容力が感じられる。一方の水田さんの声はなんともかわいらしく、大山さんとは違った良さがある。
で、大山さん以下、旧ドラえもんの声優陣が一斉に変わったのは、ギャラじゃないかってウワサもありますが、ギャラというより、もっと違う理由があると思う。2001年ごろに大山さんが癌を患ったのですね。幸い、退院できたものの、それ以降、大山さんは引退を考えるようになったと。それでたびたびスタッフたちに後継者の話をされていたといいますし、大山さんが以前に出された著作にも、後継者についても書かれておりましたっけ。今度の後継者は、自分(大山さん)の声に似ている人でなくてもいいと。そりゃ、大山のぶ代ボイスが出せる人はそうそういないですもん。
声優交代は、総入れ替え式と穴埋め式と二通りあるのですが、ドラえもんは前者。
声優陣がみな高齢って言うのもあるけれど、大山さんだけでなくほかの出演者たちも「大山さんがやめるなら私(おれ)もやめる」って役を降りたのかもしれないって僕はおもいますね。以前に、のび太役を演じられた小原乃梨子さんも、しずかちゃん役の野村道子さんも「『ドラえもん』の現場は仕事というより家に帰ってきたようだった」とおっしゃっていた。仕事が終わってもプライベートでの交流も盛んで一緒によく旅行に行ったと。だから、出演者たちが本当の家族のような温かい雰囲気だったのかなって。大山さんが抜けたら一蓮托生ってわけですね。一方のサザエさんの声優陣は、ワカメ役を演じた野村道子さん曰く、職人気質だったと。収録が終わればさっさと帰ってしまう。つまり、公私をしっかり分けていたと。旧「ドラえもん」メンバーも「サザエさん」メンバーもどちらもプロ集団だが、そうした違いがあるのですね。
あるいは、大山のぶ代さんのドラえもんがそれくらいインパクトが強かった。というか、大山ボイスあっての旧ドラだと。だから、のぶ代さんがチェンジしたら、全体的にリニューアルする必要があったのかもしれない。
大山さんが演じられているドラえもんは、友達というより保護者のイメージ。ちょくちょく暴走するのび太をなだめたり、優しく叱ったり、そんなイメージ。これは大山のぶ代さんが、子守ロボットというイメージでドラえもんを演じられたそうです。だから、大山さんは、子守のロボットなのだから悪い言葉はインプットされていないはずだと。それで言葉遣いに大山さんは、かなり気を使われたとのことです。
原作のドラえもんは、まず、のび太を呼び捨てです。しかし、大山さんが演じられるアニメ版のドラえもんは「のび太くん」と「君」付けしている。また、原作ドラは、ちょくちょく乱暴な言葉遣いをしたり、のび太を見下すような言葉を投げかけるのですね。たとえば、のび太が100点取った時は「ああ、つにカンニングしたか」ですもん。これは、ドラえもんは、のび太と対等の関係であることもそうですが、ドラえもんはそんなに優秀なロボットじゃないという認識が藤子先生の頭にあったのかな。
大山ドラは、そういった言葉はたま〜に出てくる程度。たとえば、原作では「のび太の馬鹿が」というのをアニメでは「のび太くんのおっちょこちょいが」って感じで。これは大山さんやスタッフの配慮だなって。やはり子供も見ているのだから乱暴な言葉はよくないってことでしょうね。
また、大山さんはお子さんがいらっしゃらないのですね。最初の子供は流産、二人目の子供は未熟児で三か月で亡くなったのです。そんな不幸があったのですね・・・。だから、大山さんは、のび太のことを本当の子供のように思っていたのかもしれない。実際、大山さんがあるバラエティー番組にご出演し、その時「のび太君はほかの女の子に浮気なんてしない。あの子はしずかちゃん一筋なんです!」って言いきっていたのですね。そのものの言い方は、まさに母親そのものでした。
一方の水田さんが演じられているドラえもんは完全に友達ってイメージで、のび太とは対等。いや下手したら、ドラえもんのほうが、のび太以上に暴走することがあって、逆にのび太のほうがドラえもんをなだめることがしばしば。おそらく水田さんは、原作にある友達のイメージを大切にしたいっておもって演じられているのでしょう。かといって、原作通りの乱暴な言葉遣いもしません。それと、水田さんも「ドラえもん」を見て育った世代だからか、水田さんも、大山さんを踏襲して、のび太を「くん」付けしています。友達といっても、乱暴な言葉づかいをしないって配慮は水田さんもしっかり踏襲しているのは、すごく良いですね。また、水田さん他俳優陣も大山ドラ時代の声優さんたちへのリスペクトも感じられるのもグッド。
その中でも木村昴さんは僕にとって印象的。元々木村さんは、旧声優陣のたてかべ和也さんと声質が似ているのでドラたち5人の中で一番違和感なく溶け込めました。たてかべさんは、新しくジャイアンを演じる声優さんとお祝いの酒を飲みたいと熱望したのですが、声優交代当初、木村さんが未成年だったので、たてかべさん、ガッカリされたそうです。
その間、たてかべさんは癌を患い、危ない状況だったそうですが、木村さんが成人されるまで、なんとか持って、お二人が酒を交わすこともできました。木村さんのブログに、お二人のツーショットの写真が掲載され、感動しました。二人がお酒を飲みかわして間もなく、たてかべさんは天国に旅立ったのですね。たてかべさんは、この日が来るまで待ってくださったんだなって。
あと、ドラえもんと言えば日テレのドラえもんのお話もしたいところですが、その話はまた別の機会に。
だから、今の若い子は、大山のぶ代さんたちが出てた頃の「ドラえもん」知らないかもしれないって。若い子と言っても平成一桁生まれの人たちは、大山ドラをご存じでしょうね。僕の親戚の子が平成7年生まれなのですが、わさドラも知っているが大山ドラのほうが断然なじみがあるって。ツイッターでも「1998年生まれの自分は、大山ドラを知っている最後の世代」という書き込みを見かけました。どうも、大山ドラがいいか、わさドラがいいかでネットでも白熱した?議論が交わされておりますw。
僕は大山ドラもわさドラも知っています。大山ドラはリアルタイムで見てましたし、わさドラも時々アマゾンのプライムビデオで見ています。僕はどちらも甲乙つけがたく、どちらにも良さがあると思います。両者を改めて比べてみるとドラえもんのキャラも微妙に違うなって。大山さんのドラえもんの声は何とも言えない温かさと包容力が感じられる。一方の水田さんの声はなんともかわいらしく、大山さんとは違った良さがある。
で、大山さん以下、旧ドラえもんの声優陣が一斉に変わったのは、ギャラじゃないかってウワサもありますが、ギャラというより、もっと違う理由があると思う。2001年ごろに大山さんが癌を患ったのですね。幸い、退院できたものの、それ以降、大山さんは引退を考えるようになったと。それでたびたびスタッフたちに後継者の話をされていたといいますし、大山さんが以前に出された著作にも、後継者についても書かれておりましたっけ。今度の後継者は、自分(大山さん)の声に似ている人でなくてもいいと。そりゃ、大山のぶ代ボイスが出せる人はそうそういないですもん。
声優交代は、総入れ替え式と穴埋め式と二通りあるのですが、ドラえもんは前者。
声優陣がみな高齢って言うのもあるけれど、大山さんだけでなくほかの出演者たちも「大山さんがやめるなら私(おれ)もやめる」って役を降りたのかもしれないって僕はおもいますね。以前に、のび太役を演じられた小原乃梨子さんも、しずかちゃん役の野村道子さんも「『ドラえもん』の現場は仕事というより家に帰ってきたようだった」とおっしゃっていた。仕事が終わってもプライベートでの交流も盛んで一緒によく旅行に行ったと。だから、出演者たちが本当の家族のような温かい雰囲気だったのかなって。大山さんが抜けたら一蓮托生ってわけですね。一方のサザエさんの声優陣は、ワカメ役を演じた野村道子さん曰く、職人気質だったと。収録が終わればさっさと帰ってしまう。つまり、公私をしっかり分けていたと。旧「ドラえもん」メンバーも「サザエさん」メンバーもどちらもプロ集団だが、そうした違いがあるのですね。
あるいは、大山のぶ代さんのドラえもんがそれくらいインパクトが強かった。というか、大山ボイスあっての旧ドラだと。だから、のぶ代さんがチェンジしたら、全体的にリニューアルする必要があったのかもしれない。
大山さんが演じられているドラえもんは、友達というより保護者のイメージ。ちょくちょく暴走するのび太をなだめたり、優しく叱ったり、そんなイメージ。これは大山のぶ代さんが、子守ロボットというイメージでドラえもんを演じられたそうです。だから、大山さんは、子守のロボットなのだから悪い言葉はインプットされていないはずだと。それで言葉遣いに大山さんは、かなり気を使われたとのことです。
原作のドラえもんは、まず、のび太を呼び捨てです。しかし、大山さんが演じられるアニメ版のドラえもんは「のび太くん」と「君」付けしている。また、原作ドラは、ちょくちょく乱暴な言葉遣いをしたり、のび太を見下すような言葉を投げかけるのですね。たとえば、のび太が100点取った時は「ああ、つにカンニングしたか」ですもん。これは、ドラえもんは、のび太と対等の関係であることもそうですが、ドラえもんはそんなに優秀なロボットじゃないという認識が藤子先生の頭にあったのかな。
大山ドラは、そういった言葉はたま〜に出てくる程度。たとえば、原作では「のび太の馬鹿が」というのをアニメでは「のび太くんのおっちょこちょいが」って感じで。これは大山さんやスタッフの配慮だなって。やはり子供も見ているのだから乱暴な言葉はよくないってことでしょうね。
また、大山さんはお子さんがいらっしゃらないのですね。最初の子供は流産、二人目の子供は未熟児で三か月で亡くなったのです。そんな不幸があったのですね・・・。だから、大山さんは、のび太のことを本当の子供のように思っていたのかもしれない。実際、大山さんがあるバラエティー番組にご出演し、その時「のび太君はほかの女の子に浮気なんてしない。あの子はしずかちゃん一筋なんです!」って言いきっていたのですね。そのものの言い方は、まさに母親そのものでした。
一方の水田さんが演じられているドラえもんは完全に友達ってイメージで、のび太とは対等。いや下手したら、ドラえもんのほうが、のび太以上に暴走することがあって、逆にのび太のほうがドラえもんをなだめることがしばしば。おそらく水田さんは、原作にある友達のイメージを大切にしたいっておもって演じられているのでしょう。かといって、原作通りの乱暴な言葉遣いもしません。それと、水田さんも「ドラえもん」を見て育った世代だからか、水田さんも、大山さんを踏襲して、のび太を「くん」付けしています。友達といっても、乱暴な言葉づかいをしないって配慮は水田さんもしっかり踏襲しているのは、すごく良いですね。また、水田さん他俳優陣も大山ドラ時代の声優さんたちへのリスペクトも感じられるのもグッド。
その中でも木村昴さんは僕にとって印象的。元々木村さんは、旧声優陣のたてかべ和也さんと声質が似ているのでドラたち5人の中で一番違和感なく溶け込めました。たてかべさんは、新しくジャイアンを演じる声優さんとお祝いの酒を飲みたいと熱望したのですが、声優交代当初、木村さんが未成年だったので、たてかべさん、ガッカリされたそうです。
その間、たてかべさんは癌を患い、危ない状況だったそうですが、木村さんが成人されるまで、なんとか持って、お二人が酒を交わすこともできました。木村さんのブログに、お二人のツーショットの写真が掲載され、感動しました。二人がお酒を飲みかわして間もなく、たてかべさんは天国に旅立ったのですね。たてかべさんは、この日が来るまで待ってくださったんだなって。
あと、ドラえもんと言えば日テレのドラえもんのお話もしたいところですが、その話はまた別の機会に。