クジラというと日本はクジラを捕りすぎということで海外から非難を浴びているのですね。外国の市民団体が日本の捕鯨に抗議する映像は何度か見たことがあります。中にはシーシェパードのような過激な団体もいて、船ごと日本の調査捕鯨船にぶつけてくることも。国際捕鯨委員会(IWC)というのがあって、日本も加盟していたのですが、2018年に脱退したのですね。それから、日本の捕鯨も復活したのです。
ネットではクジラはおいしいという意見もあれば、まずいって意見が分かれております。僕の母なんて、あんな不味いものはないって言ってたもん。母は学校給食でクジラ肉を食べた口ですが、クジラ肉には良い思いでがないようです。かつてはクジラ肉は戦後の食糧難の時に栄養価が高いということで注目され給食に出たほどなのですが、牛肉や豚肉に押されてしまったのが現状。では、クジラの肉はそんなにまずいかと言えば、答えはNOです。
クジラ料理が食べたくなって都内のあるクジラ料理の「くじらのお宿 一乃谷」という料理屋さんに行ってきました。僕がクジラ料理を食べたのは二回目。初めて食べたのがクジラの竜田揚げ。それがおいしかったので、また食べたくなったのです。注文したのはクジラのステーキ。お味は魚の肉と牛肉の中間くらいで、メッチャおいしかった。僕はクジラというと硬くてまずいイメージがあっただけに、本当に驚きましたね。僕の地元じゃスーパーや魚屋さんにもおいてないのですね。それだけにクジラが食べれて感激でした。クジラの肉を食え!なんて強制はできないし、するもんじゃないと思うけれど、一度食べる価値はあると思う。
ちなみに、日本だけがクジラ漁を非難されているイメージがあり、これは人種差別だってよくいわれておりますが、実はそうでもないのです。やはり捕鯨国のアイスランドやノルウェーもやはりクジラを捕るなって非難されているのですね。捕鯨がここまで非難されるようになったのは、ジャパンバッシングというより、クジラが一度絶滅の危機に追いやられたことが大きいのですね。特に17世紀から19世紀にかけてヨーロッパほか世界各国がクジラが乱獲されたのですね。クジラの肉もそうですが、クジラから出る油は、灯火や洗剤、はてはニトロぐセリン(ダイナマイトの原料)にも使われたのですね。ヨーロッパでクジラが捕られるようになったのは、食肉用というよりクジラの油がメインだったのですね。昔は電気とか石油がない時代でしたから。
それと、クジラのひげ。クジラのひげは弾力があったので重宝されたのです。傘の骨とか、日本では文楽人形にも用いられました。そして何よりもヨーロッパにおいてはコルセットに用いられました。クジラのひげを用いたコルセットがヨーロッパの貴族社会において大流行。それで乱獲に次ぐ乱獲で、とうとう絶滅寸前にまで追いやられてしまったのです。それで、クジラを乱獲しないで、捕るにしても計画的にやりましょうねって作られたのが、IWCなのですが、それがいつの間にか、クジラの漁そのものをやめろと主張する団体になってしまったと。クジラの絶滅と言うけれど、最近はクジラの数が増えすぎてしまって生態系のバランスが崩れているとか、言われておりますね。