漫才の歴史は意外と古く、平安時代にその原型があったといいます。当時は漫才と言わず、千秋萬歳(せんずまんざい)」(略して「萬歳」)にあります。基本は「太夫」と「才蔵」の2人組の芸です。2人は新年のめでたい日に家々を訪れ、その玄関先で芸を披露します。太夫が扇、才蔵が鼓をもち家々を回ります。

太夫と才蔵は、七福神などおめでたい言葉を節にのせて歌を歌うのですね。これは「今年一年、悪いことが起きませんように」と神に祈るのですね。歌だけでなく時に面白いことを言って楽しませるのですね。

万歳は神事の一種とされていますが、そんなに堅苦しいものではありませんでした。鼓を持ち面白いことを言うのが才蔵。つまりボケです。扇子を持った太夫がたしなめる、いわゆるツッコミ。そんな2人の掛け合いで笑わせます。笑う門には福来ると言ういう意味で、新年からわっはっはって笑えば、おめでたいですよね。それが昭和初期になり横山エンタツ・花菱(はなびし)アチャコという漫才コンビが、楽器を持たず、歌も歌わず、会話だけで笑わせる漫才をはじめたのです。それが今の漫才につながったのですね。