松本人志が性的暴力行為が暴露されましたねえ。今まで松本を天才と持ち上げた人たちも手のひらを返すように非難している様子、僕は滑稽で仕方がないですね。僕は正直、松本人志というかダウンタウンが人気絶頂の頃から好きじゃなかった。学生時代、「ごっつええ感じ」が人気だったけれど、正直見る気がしなかった。強いものが弱いものをいじめる芸風がどうも好きになれなかった。というか、弱い者いじめ芸って松本人志の専売特許じゃないですよね?とんねるずとかビートたけしもそんな感じだった。他にも、弱いものイジメ芸をやっている芸人いるようです。

子どもの頃、「風雲たけし城」や「お笑いウルトラクイズ」をゲラゲラ笑ってみていました。あの時は分別もなかったし。今改めてYouTubeなどでそれらを見ると、たけしの弟子に対する扱いが弱いものイジメに近くてね。嫌な気分です。マスコミが松本人志ひとりを叩いて、その根本にある問題から目をそむけようという姿勢に納得できません。

それと松本人志がいじめを広めたなんて言い方をするジャーナリストもいるようですが僕は逆だと思う。学校や会社でイジメが横行する社会だからこそ、松本というか、80年代、90年代のいじめ芸が受け入れられたのだと。

ダウンタウンがまだ新人でライト兄弟という名前のコンビだった頃、横山やすしが司会のお笑い番組に出演した、そこで、当時問題になっていた家庭内暴力を肯定するかのような漫才をやって、横山やすしに叱られていたっけ。良い漫才と悪い漫才があって、君たちがやっている漫才は悪い漫才だと。当時、子供たちの暴力に悩み、親たちが震えていた家庭が少なくなかったのですね。そんな状況で、家庭内暴力を肯定するのは良くないと。もっとも、横山やすしも弟子に対して凄まじい暴力ふるっていたというから、暴力反対と言うなら人のこと言えないよねって思うのですが。

それはともかく、家庭内暴力が静まったかと思えば、1980年代半ば頃から、学校のいじめが社会問題になってきたのですね。葬式ごっこなんてのもありました。そして、近年ではパワハラや職場のいじめがだんだん問題になってきていると。

僕の学生時代の恩師が良く言っていました。

「いじめられる人間にも原因はあるかもしれないが、だからと言っていじめは良くない、人をいじめる人間はもっと悪い。人をいじめて良い理由なんて全くない」

もし、僕の恩師のような考え方の大人ばかりだったら、ダウンタウンとか他の芸人たちもすぐに人気を失い、あっという間に色物芸人扱いになっていたと思います。彼らの芸風が受け入れられた土壌と言うのが、失われた30年の日本にあったのかなあって。