新しい年を迎えました。今年もよろしくお願いします。昨年は、コロナも収まらず、ウクライナで戦争まで起こって、嫌な一年でしたが、今年は平和で良い年になるとよいですね。

今年最初のエントリーは大奥の話。大奥は基本的に男性が入ることができず、女性のみ。女性たちが長期的な集団生活を送っておりました。こうした状況だと、女性が女性同士を好きになることもあるのです。大奥で女性同士がラブラブになったという資料や記録は非常に少ないのですが、それでも、あるにはあったんです。奥女中のさとは、そこまで激しい恋愛感情は持っていなかったのですが、さとの元にある女中から句が書かれた文が届いたのですね。その文には名前も書いていなかったのですが、さとが歌を作って返したのです。すると翌日になって相手から句が届き、さとがまた歌をかえしたのですね。そんなことが幾度も繰り返されたのです。

いくたひもとへと名のらぬ山ふきの 花の心に似たる君かな

(大意)何度もお名前を尋ねているのに名前を明かしてくださらないあなた。まるで実のなつかない山吹のようです



結局、句を書いたのは誰だったのかわからぬまま。多様性が問われている現代なら取り立てて珍しい話ではないのですが、LGBTという概念がなかった江戸の昔だと世間から奇異に見られたかもしれない。