大奥は男子禁制です。男で入ることができるのは基本的に将軍だけです。しかし、大奥に出入りできる男性の役人もいたのです。たとえば御留守居おるすい。御留守居は大奥を取り締まる最高責任者で、町奉行や勘定奉行、大目付を歴任した人物が最終的になる役職。それだけの役職を歴任したのですから年齢的には50を超えていたのですね。

毎年、節分になると豆まきが行われます。基本、豆まきは男性の役目。じゃあ大奥ではだれが豆まきをするかというと、それは御留守居の役目。御留守居は節分当日、大奥の中に入ると、まずは炒り豆で「寿」という字を畳の上につくり、そのあとで大奥の各部屋で豆をまき、それが終わると残った豆を懐紙に包み女中たちに渡したのですね。そして豆まきの役目が終わって御留守居もほっとしたのもつかの間、奥女中たちが御留守居のところになだれ込んで御留守居を布団でぐるぐる巻きにして胴上げしたり、なでたり、突っついたり、やりたい放題。奥女中たちは日頃のストレスをぶつけたのですね。大目付まで歴任し、諸大名たちにも恐れられた御留守居たちも奥女中に囲まれては形無しです。

また大奥には警備の男性も数名いたのですが、奥女中と間違いがあってはならないということで年配者が多かったのです。爺さんになってもお盛んな人だとこまりますがねw

あと五菜ごさいという役職もあります。これは上級女中にやとわれて米の換金や買い物、それから部屋方のあっせんも行いました。部屋方とは上級女中が個人的に雇った女中のことです。