新人さんは、どこの社会でも大変です。特に新人さんは慣れない仕事をするわけですから、どうすればよいのかわからず戸惑うばかり。先輩たちはそんな新人さんに優しく手をさしのべるばかりか、「そんなこともできないのか!」って怒るばかり。自分たちが新人だった頃のことも忘れて。怒るだけならともかく、新人さんイジメに発展することもしばしばです。意地の悪い先輩は新人さんをいじめてストレスを発散しているのでしょうね。

大奥にも新人いびりがありました。大みそかになると、新人の奥女中たちが集められ、いきなり全員裸にさせられてしまうのです。先輩たちの「新参舞を見しゃいな」というお囃子に乗せて、裸の新人さんたちはダンスをするのです。新参舞とよばれるイジメです。しかも、御年寄とか上級の奥女中たちもいる前で。その新参舞のはじまりは、刺青していた奥女中が過去にいて、それを防止するために始まったともいわれております。もっとも明治時代に元大奥で奥女中をつとめた女性が「裸踊りなどありえなかった」と証言していることもあり、作り話である可能性もあります。

ただ、大奥は女性たちの嫉妬と欲望がうずまく伏魔殿。裸踊りがなかったとしても、ドラマ『大奥』に出てくるような、いやがらせみたいなものはあったんじゃないかって思います。