前回の記事で、テニアン島のテニアンスクールの話をしましたが、その続きを。

「人と人が直接に知り合っていれば憎しみは生まれません。お互いの人間的な関係がない時に人は3万フィートの上空から平気で人々の上に爆弾を落とせてしまうのです。それがまさに戦争の悲劇なのです」

このセリフは爆撃機に乗り、日本本土を無差別爆撃を行った、ある兵士が語った言葉です。彼は命令されるまま、テニアン島にある基地を飛び出し、日本の都市部への爆撃を行いました。任務が終わってテニアン島に帰還して、爆撃機に乗っていた乗組員たちが、立ち寄ったのがテニアン島にあったテニアンスクール。テニアンスクールには日本人捕虜の子どもたちがたくさん。子どもたちの無邪気な笑顔を見て、兵士たちも心も和みます。そして一緒にスポーツをやったり、パーティーをやったり楽しんだといいます。爆撃で殺したのも、今目の前にいる子どもたちも同じ日本人。だからこそ、冒頭の言葉を述べた兵士は苦しんだのです。爆弾を落としている自分と子どもたちを可愛がっている自分の矛盾に苦しんだ兵士たちは少なくなかったのですね。さまざまな事情で戦争になってしまったけれど、同じ人間同士ってことですね。

今、ウクライナが大変なことになっておりますが、冒頭の兵士の言葉が響きますね。

*この記事は「映像の世紀」を参考にして書きました。