沖縄オキナワサミットが開催されたのが2000年。早いものですね。あれから20年以上もたつのか。沖縄サミットも昨日の出来事かと思っていたけれど、歴史の教科書にのるような話になったのですね。実は、開催地が沖縄にすんなり決まったわけではなかったのです。2000年のサミット会場は札幌サッポロ千葉、横浜、福岡などが名乗りをあげ、沖縄は一番不利だったのです。それが逆転したのは、沖縄サミットを決めた小渕恵三元総理の英断だったのです。それは1999年4月のことでした。ある新聞は「久々に政治をみた」と評価しました。小渕元総理も沖縄サミットが決まった際「沖縄の長い歴史の痛み」と言及されたとか。

沖縄サミットの際、テーマソングを小室哲哉さんにつくってほしいとお願いしたのが、小渕元総理でした。また、小渕元総理は「ぜひ安室奈美恵さんに歌ってもらいたい」という注文も同時に入れたといいます。安室さんは沖縄のご出身。この上ない人選だと思われます。


閑話休題、安室奈美恵さんといえば、浜崎あゆみさんや宇多田ヒカルさんと並び90年代を代表する歌姫です。「Don't wanna cry」とか「CAN YOU CELEBRATE」とか。また、彼女は歌だけでなくファッションセンスも抜群で、彼女の影響を受けた少女たちは「アムラー」とよばれました。


その後、楽曲は完成したが小渕元総理が急に亡くなられたことを受け、明るかった曲調をこの楽曲の曲調に変え、作り直したといいます。どうりで、この曲はどこか悲し気な感じがすると思いましたね。この曲は沖縄サミットを祝う曲でもありますが、小渕元総理への追悼ツイトウの意味も込められているのかなと思いました。そして、この曲は沖縄サミット本番でも歌われました。

あと、沖縄サミットといえば2000円札も発行されました。守礼門の絵がプリントされているやつですね。2000円札を作ろうと考えたもの小渕元総理です。でも、最近2000円札ってみませんね。僕も前に持っていましたが。ちなみに2000円札は今も使えるそうです。でも、今の若い子は2000円札わかるかなあ?たとえば客がコンビニに行って2000円札を若い店員さんに渡したら、若い店員さんが目を白黒させて、偽札じゃないのという目で客をみるなんて光景もこの先あるかもしれない???

小渕元総理が亡くなったので、沖縄サミットには後継の森喜朗元総理が出席されました。アメリカからはクリントン元大統領が、イギリスからはブレア元首相が出席しました。ロシアからはプーチン大統領が出席しました。各国の首脳たちが変わっていく中で、いまだに権力を握り続けているプーチンは恐ろしいなと改めて思います。

サミットに出席した首脳たちは以下の通り。


日本         森喜朗(議長・日本国内閣総理大臣)
フランス       ジャック・シラク(フランス共和国大統領)
アメリカ合衆国    ビル・クリントン(アメリカ合衆国大統領)
イギリス       トニー・ブレア(イギリス首相)
ドイツ        ゲアハルト・シュレーダー(ドイツ連邦首相)
イタリア       ジュリアーノ・アマート(イタリア首相)
カナダ        ジャン・クレティエン(カナダ首相)
ロシア        ウラジーミル・プーチン(ロシア連邦大統領)
欧州連合      ロマーノ・プローディ(欧州委員会委員長)


沖縄は基地の問題とか色々抱えておりましたが、サミットの主な議題は「IT革命」でした。今では当たり前の「IT」ですが、2000年当時はまだ「IT」もまだまだ普及したばかりだったのですね。だから「IT」を「いっと」と読み間違えちゃいますよねw


それから、各国首脳に贈答用として琉球リカちゃんの別注モデルサミットリカちゃんがそれぞれに贈られたといいます。たいていは伝統玩具が贈られるようですね。日本であれば駒だとか、羽子板だとか、凧だとかそんなところでしょうか。しかし、そうではなく、リカちゃん人形のような商用玩具が贈られるのは異例の事だったといいます。




※ この記事はウィキペディアを参考にして書きました。