那須の塩原なすのしおばらに「源三窟げんさんくつ」というのがあるのをご存知でしょうか?

以前に、塩原におとずれた時、「なんだろうな?」って思って立ち寄ったのです。なんでも源氏の落人おちうどが、源頼朝(みなもとのよりとも)の追っ手からのがれて、この洞窟どうくつに立てこもったというのです。

「へえ、平家だけでなく源氏にも落人おちうどがいたのか」って変なところで感心してしまいました。

洞窟の入り口には、係りのおじさんがいて、大きな相関図(源氏の相関関係が書かれている)の前で、「源三窟」のゆかりを説明をしていました。

なんでも、源義経(みなもとのよしつね)の身内であり側近でもある源有綱(みなもとのありつな)という人物がいて、壇ノ浦だんのうらの戦い以降、やはり頼朝から命をねらわれいたそうです。それで、この洞窟どうくつににげ込み、義経と合流するチャンスをうかがっていたようです。

しかし、有綱の家臣の一人が洞窟の中にあるたきの水でお米をといでいたところ、とぎ汁じるが滝から川へ流れてしまったようです。

悪い事に、川に流れたとぎ汁が頼朝の家臣に見つかってしまったのです。「この川の川上に義経の残党がいるぞ!」といって、頼朝の家臣はとぎ汁が流れたところをたどっていたところ、有綱の立てこもるこの洞窟にたどり着いたのです。

頼朝の家臣に見つかった有綱は「もはやこれまで」と、あわれな最期をつげたそうです。

他にも「源三窟」の説明のみならず、源義経はプレイボーイだとかw、この洞窟の資料館にあるヨロイをカメラでると心霊写真しんれいしゃしんが映る事もあるとか、おもしろくもためになる話をおじさんはしていました。

入場料をはらって洞窟どうくつの中に入ったのですが、の天井も低いです。僕も頭をぶつけました。なにせ僕は身長180センチの高身長ですからwウソ、ジョークw私は170センチあるかないかの身長でつ。それはともかくこんなところに長くいたら息がつまります。

この洞窟のあちこちに人形があって、この洞窟のなかで源氏の一味が洞窟の中で立てこもっている様子が再現されています。わずかな食料だけで、暗い洞窟の中を何日も過ごすのですから大変だなあって、思いました。

この洞窟の中で、源有綱は自分たちのことよりも義経のことを考えていたとうのだから、泣けてきます。

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(源三窟の入り口)


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(滝でお米を研いでいる様子)

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(洞窟の中の暮らし)


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(源有綱の人形。二体ありますが、どっちが源有綱の人形だか忘れましたwごめんちゃいw

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(源有綱の墓)

※ 参考資料


係りのおじさんの話と源三窟の駐車場のところにあった説明板を参考にしました。


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