※この記事は2013年ごろに書いたものを加筆修正したものです。

岩手県の花巻はなまきに宮沢賢治(みやざわけんじ)が通ったおそば屋さんが現在もあるというからオドロキです。ここのお蕎麦屋さんの創業は大正12年。

場所は花巻の駅からわりと近い所にあります。大きな駐車場もあります。


賢治はよくこのお店に通いったそうです。そのため、こちらのお店の店主と賢治は顔馴染みで、賢治が来ると「賢さんが来た」と言ったとか。賢治がいつも注文したのは天ぷらソバとサイダー。賢治は菜食主義だったそうですが、天ぷらはエビ天だったそうです。僕も賢治に習って、天ぷらソバとサイダーを注文しました。とはいっても、賢治が食べたのは温かいソバ。僕が食べたのは冷たいそばでしたが。

おソバもおいしかったのですが、サイダーもおいしかったです。

おソバがうまいといえば信州しんしゅうですが、岩手もおいしいなと思いました。よく考えれば、有名なわんこそばは岩手の名物の一つ。おソバがおいしい土地柄とちがらなのですね。

このサイダーも、ふつうのサイダーと味がちがうのです。ふつうのサイダーよりもさわやかな味で、あまさも適度なのもグーでした。

また賢治が教師をしてたころ、遠足で生徒を引率したのですが帰りがだいぶ遅くなったのですね。それで何かたべさせようと、こちらのお蕎麦屋さんに訪れたのですが、遅いので店が閉まってたのです、 それで賢治が店の入り口をドンドン叩いて、「どうも夜分遅くなってすみません。生徒をつれて来たのですが、有り合わせのものを食べさせて下さい」と言うと、なんと店主は店の中に入れて、嫌な顔一つせずに、生徒たちと賢治に、食事をふるまったといいます。賢治と店主が親しいからこそできる技ですね。



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※ 参考サイト
https://yabuya.jp/free/kenji