韓国ソングBESTヒット(1)

1 元祖韓流

昔、吉屋潤さん(よしやじゅん。韓国語かんこくごではキル・オギュンと読むらしい)という音楽家がいました。日本と韓国かんこく舞台ぶたいに50年近くにわたり、サックス奏者そうしゃとして、歌手として活やくした在日韓国人です。


海程
吉屋潤
バップ
2006-11-22


(吉屋潤さんのCD)


ここの所、K−POPが話題になっています。日韓ガールズグループTWICEやIZ*ONE。それからBTS(防弾少年団)とかすごいですよね。しかし、元祖韓流がんそかんりゅうといえば吉屋潤だとボクは思います。吉屋潤さんの生涯しょうがいを今日から3回に分けてお話します。


2 吉屋さんの生い立ち

 朝鮮半島ちょうせんはんとうがまだ日本の植民地だった1927年(昭和2年)、吉屋潤(芸名)こと崔 致蓮碧槎勝チェ・チジュンと読むらしい)が、寧辺(ヨンビョン。現在は北朝鮮にある)という所にうまれました。吉屋潤さんの父親は医者で裕福ゆうふくな家庭でしたが、跡継あとつぎのいない叔父おじの養子となりました。

小学校時代の友人が、子どものころの吉屋潤さんをこう語っています。

「学芸会があると、普通ハーモニカは一本で吹きますが、崔は二本持ってきて、上下のくちびるを使って二本のハーモニカをたくみにいていました。なぜ二本いっしょに吹くのかと聞くと『二本使わないと出ない音がある』というんです」

子供のころから音楽の才能があったのでしょう。吉屋潤さんが高校生になると、日本人の先生からラッパを吹いてみろと言われて、ラッパを吹いたそうです。僕も昔ラッパ吹いた事があるけれど、あれって音出すの難しいんですよ〜

吉屋潤さんは音楽だけでなく文学も愛しました。吉屋さんがよく読んだのが日本の小説(夏目漱石なつめそうせき谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろうなど)。ちなみには吉屋潤さんは親日派。後年になって「自分は日本の人から差別なんてうけたことがないよ」と明るく笑っていたそうですね。ほかにも吉屋さんは絵をくことも好きだったので、将来は画家になりたいと思うようになりました。


3 音楽の道へ

 が、彼の両親から反対されてしまいます。当時の朝鮮半島の若い人たちは日本兵として戦争に行くのが当たり前だったそうです。彼の母親は吉屋さんに「私はお前の夢をかなえてあげたい。でも、今の世の中は生き残る事が大事だよ。こんな時代がいつまでも続くとは思えない。医学部や理工学部の学生には徴兵延期ちょうへいえんきの制度があるから。」さとしました。

やはり親の愛ってありがたいですねえ。吉屋潤さんは親の言いつけに従い、京城歯科医学専門学校ソウルしかいがくせんもんがっこう(現ソウル大学歯学部)に入学しました。それは1944年(昭和19年)の出来事でした。

しかし、理工科系の学生の徴兵延期制度は昭和19年に廃止はいしされます。当然、理工科系に行った学生にも赤紙が来たのです。戦争がドロぬま化したのでしょう・・・

そんな状況じょうきょうの中、吉屋さんにとっての楽しみが音楽。下宿先の先輩せんぱい(日本人)と一晩中、ギターと女の話で盛り上がっていました、おっとそれはB'zか(笑)。

今まで徴兵を免れていた吉屋さんもいよいよ徴兵ちょうへいかという矢先に終戦をむかえました(1945年)。早速、吉屋さんは父母の疎開先そかいさきへ向かいました。そこで吉屋さんは父母と再会し、おたがいに元気な姿を見て喜び合ったそうです。

その後、京城歯科医学専門学校に吉屋さんは復学しました。学業の傍ら、吉屋さんは音楽活動にのめりこみす。吉屋さんは仲間達ともにジャズバンドを組み、米軍キャンプなどを回りました。当時韓国でジャズが流行はやっていたのです。

1949年、吉屋潤さんはソウル大学歯学部(旧京城歯科専門学校)を無事卒業しました。吉屋さんが通っていた京城歯科専門学校は1946年にソウル大学歯学部となったのですね。

大学を出た吉屋潤さんは音楽で身を立てたいと思うようになっていきます。「音楽で身を立てるためには音楽の学校を出たほうがいい。」。そう思った吉屋さんは音大に入ろうとしたが、父親に反対されてしまったそうです。

4 日本に密入国
 吉屋潤さんは日本でもジャズがブームになっている事を知り、アメリカに行く前に日本で修行しようと思いました。日本へ旅立とうとした矢先、吉屋さんは韓国人ピアニストから「日本に行ったら小沢秀夫(おざわひでお)という人物に会え」と言われたそうです。

一般人が、日本にわたるのはゆるされていないので、吉屋さんは日本に密入国をしました。密入国とはパスポートなし、許可もなしに他国に入り込むことです。密入国は良くない事かも知れませんが、その信念にすごいなと思います。日本に来て吉屋さんはどうしたか?続きはこちらを

http://blog.livedoor.jp/seimei1128-rekishi/archives/1659765.html